「ハテナ大学」がスタート!

 

”「あれ?」はみんなのたからもの”

がキャッチフレーズの「ハテナ大学」。

今年度は 3回シリーズで親子向けにスタートしました。

今年7月17日、9月11日につづいて、10月23日に最終回が終わりました!

 

* * * * *

 

あいプラネット代表の野田が

「こんなこと やりたいんだけど」

と多摩市に住む U さんに相談したのが 今年の初め頃。

とんとん拍子に話が進み(進めていただき)、

多摩市の児童館さんのご協力をいただいて回を重ねました。

 

 

「あれ?」と思う気持ちは

科学の芽ともいわれます。(※1)

科学だけに関係するわけではなくて

毎日の いろんな出来事や情報を

「鵜呑み(うのみ)にしない」

つまり、日常生活での

クリティカルシンキング、情報リテラシーのスタートラインでもあります。

 

現代は 情報過多で フェイクニュースやそれに近いことは日常茶飯事です。

IT技術は 人間の成長より早いスピードで発展していくため

それをコントロールする間もなく

ウソやちょっと歪んだものと 本当のこと(事実)を見分けるのは

これから ますます難しくなっていくでしょう。

 

ところが 私たちには 

そもそもの問題意識もふくめて

このあたりをきちんと学ぶ機会がありません。

 

世間ではあまり話題になりませんが

鵜呑みにしない力 をつけることは

子どもにとっても 大人にとっても 本当に急務です。

 

ハテナ大学は、あいプラネット代表の この想いからはじまりました。


* * * * *

 

 

* * * * *

 

ハテナ大学をふりかえると

1回目は、本当に手探り。

野田のやりたいことが なかなか伝えられず

2か月後の2回目をどうするか、ちょっと考えてしまいました。

 

殻を破るきっかけになったのは

児童館スタッフの S さんとの立ち話しでした。

S さんが感じている 月の不思議やわくわく、

太陽の大きさや遠さ・・・。

話しをしているうちに、道が見えてきました。

Uさんも 野田のやろうとしていることを

さらに かみくだいてくれました。

 

いつもシミュレーターやプラネタリウムの映像を使って伝えていた

「なんとなく すごく 大きい」

とか

「なんか すごく 遠い」

”答えありき” ではない問いかけや 遊び体験を通して

感じたり 考えたり 頭をひねったり

よくよく観察したり

いろんな見方をしてみたり

 

体を頭を使って 心を動かして

「あれ?」をさがそう。

 

どんなテーマでも良いけれど

宇宙は入口(つかみ)として すごくいい!

宇宙の「あれ?」から

身のまわりの「あれ?」を見つける きっかけをつくろう。

 

きっとその体験の積み重ねが

「よく観察する」クセになり

「あれ?」を自分で見つける力になっていくはずです。

 

* * * * *

 

こうして方向性が見えたところで

2回目は、1回目の反応や

S さんのアドバイスや希望を道しるべに。

 

今年度最終回の3回目は、Uさん Sさんからも湧き出るアイディアを

どうやったら90分におさめられるか

ワクワクしながら 構成を考えました。

 

やってみると いろんな発見があります。

ママが わあわあ 楽しそう!

お友だちが あんな工夫してる!

それを見た ほかの子どもも 満面の笑顔。

スタッフも みんなの試行錯誤や発見に

おどろくやら関心するやら。

何より 私自身の学び多き場となりました。

 

これからブログでも、これからその様子を少しずつお伝えしていきたいと思います!

 

(※1)「ふしぎだと思うこと これが科学の芽です よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です そうして最後になぞがとけるこれが科学の花です(『科学の花』(朝永振一郎 ノーベル物理学賞)科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか:酒井邦嘉著、中公新書、p110、上野:国立科学博物館)
 
(※2)ハテナ大学の看板は、児童館スタッフの方が作ってくれました。ハテナ大学の「ハ」、「テ」、「学」におもしろい工夫がされています!宇宙飛行士や宇宙線のイラストも素敵です!