おとなが「不思議がる」宝物の時間

 

パパやママ、先生方へ。

お子さんといっしょに

「なんで??」

「へえー!」

となる瞬間をもっていますか?

 

自分よりうんと大きな大人が

自分と同じものを見て 同じように

”びっくり” したり

”不思議” がったりしている様子は

小さな子どもたちにとって

ときに 宝物の体験になります。

 

 

あいプラネット代表が子どもだったころ

天文好きの父が いそがしい仕事の合間をぬっては

小さな望遠鏡を せっせともちだして

子供のような目で のぞきこんでいた姿が

ひとりの大人となり 親となった私自身のあり様に

おおきな影響を与えています。

 

天文という ちょっと特殊な道を

選んだことにも もちろん影響はありますが

それよりも大きい と感じるのは

 

「大人も(大人こそ)

世界を不思議がったり びっくりしたりして

目を輝かせて良いのだ」

という 非言語のメッセージ

だったように思います。

 

 

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「病院がプラネタリウム」(※)は

さまざまな身体的制限で

本当の星空 を見ることが難しい人たちに

プラネタリウム を届けるプロジェクトです。

 

ケアする人と ケアされる人は

先生と生徒、親と子どもとの関係以上に

もしかしたら 立場が違う者どうし

かもしれません。

 

そんなさまざまな背景の人たちが

一面にひろがる宇宙を見上げると

あっというまに

関係性がフラットになります。

 

どこまでもつづく暗い空間に あんぐりと口をあけ

迫りくる惑星や 無数の星くずに 歓声をあげ

遠い遠い世界のすがたに 驚き 不思議がる。

 

小さな地球の上の 小さな立場の違いなど

本当にあっさりと なくなってしまうのです。

 

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「だれもが 等しくびっくりする」

という体験は 宇宙の話題の

大きな特徴といえるでしょう。

 

そして

大人が目を輝かせて楽しんでいる姿には

多くの人が思っている以上に

おそらく 大きな価値があります。

 

『この世界は

驚きと不思議にあふれていて

美しいところですよ、

あなたが生きるに じゅうぶん値する

すばらしい場所ですよ』

ということを

あとに続く人たちの心に

静かに

けれど遠い未来にもとどく力で

伝えることができるのです。

 

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(※)「病院がプラネタリウム」は、(一社)星つむぎの村が運営するプロジェクトです。あいプラネットは主に2018年から2019年にかけて星空ナビゲーターとして参加してきました。コロナ禍に入り少し違う角度からひきつづき応援しています。