木星がすごーく、見ごろですよ

 

このところ 妙に明るい星があります。

私が住む街中からも ハッキリ見えるその星は

「木星」。

 

木星は土星とならんで

今年(2021年)の11~12月ころまで

とても明るくて見ごろです。

 

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双眼鏡や 先日紹介した手作り望遠鏡で覗くと

木星の両側に 小さな点 があることに気づくでしょう。

木星の衛星(地球の衛星は 月ひとつです)のうち

とくに大きくて明るい

4つの衛星(ガリレオ衛星)です。

毎日、観察していると ガリレオ衛星たちの場所が

どんどん変わっていくのがわかります。

 

 
「ガリレオ衛星」は 17世紀にイタリアの

ガリレオ・ガリレイが発見したことから そう呼ばれます。

 

木星に近いほうから

イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト(写真左から)。

イオは 地球の月より ちょっとだけ大き目です。

ガニメデは 太陽系の衛星の中で一番大きくて

惑星である 水星よりも 大きな衛星です。

 

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木星は、太陽系の第5惑星 (地球は第3惑星)です。

水、金、地、火、木

ですね。

 

木星は 大きいです。

横はば(直径)は 地球の11個分 もあります。

太陽系の惑星のなかで 一番大きな惑星です。

表面は 水素やヘリウムのガスでおおわれていて

地球や火星のような 地面はありません。

「巨大ガス惑星」とよばれています。

 

成分は太陽と似ています。

木星が もし あと100倍くらい重たかったら

太陽みたいに 輝く星(恒星・こうせい)になっていたかもしれません。

 

 

地球の一日は 24時間、

つまり 自分でコマのようにひとまわりする「自転」は

24時間くらいです。

一方、木星は地球の11倍も大きいのに

10時間ほどで ひとまわり。

あんまり速いので ちょっとひしゃげた形になっています。

 

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地球の一年

つまり 太陽のまわりとひとまわりする「公転」は

365日くらいです。

一方、木星の公転は12年。

木星人がいたら 彼らの一年は 地球の12年です。

 

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太陽からの距離は どうでしょう。

木星は 地球と太陽の距離 1憶5千万km(1 au) の 5倍(5 au)ほど。

7億8千万 km もはなれたところを まわっています。

そんな 遠くの天体が

今とても明るく見えていて

しかも その衛星まで見えますよ

ということですね。

 

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木星は 太陽系が生まれた46億年前、

地球やほかの惑星たちといっしょに

誕生したと考えられています。

 

太陽系とはちがった性質の

惑星(系外惑星・けいがいわくせい)も

発見されるようになっています。

木星だけでなく 宇宙で惑星がどうやって生まれるのか

まだまだ 研究が熱心に続いています。

 

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※ガリレオ衛星の画像はWikiImagesによるPixabayからの画像
その他、本ブログの画像は pixabay を使用しています。