「ハテナ大学」② ~月のイタズラ写真から「?」をさがせ!~

 

7月の1回目にひきつづき、多摩市の児童館にて

ハテナ大学の2回目を

9月11日(日)に開催しました。

 

1回目の子どもたちの反応や

児童館の S さんのアドバイスをもとに

今回は みんなのフシギ

「月」

をテーマにしました。

 

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まずは、みんなにリラックスしてもらおうと

アイスブレーク。

 

児童館の K くんは 不思議な光のマジックを、

S さんは 色のない絵本に みんなからもらった色で

絵本がカラフルになっていく

素敵なマジックをしてくれました!

 


 

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すっかり フシギの空気になった「ハテナ大学」。

 

いよいよ 「月のふしぎ」 スタートです。

 

まずは 講師がこっそりイタズラした

月の写真を観察して

 

「あれ?」

 

をさがす時間。

いっけん、ふつうの満月の写真だけれど

よくよく見ると・・・

 

かわいい UFO が飛んでいたり

ウサギの影があったり。

 

でも このあたりは 初級編。

子どもたちは すぐに見つけて 元気よくおしえてくれました。

 

次は、月の模様(もよう)さがしです。

日本では ウサギの模様 に見える人が多いようですが

ほかにも ワニ ライオン カニ・・・

 

人によって 地域によって 国によって

本当にいろいろです。

 

そこで、月のアップの写真を

じーーーーっと見て

どうやって見たら ワニに見えるかな、カニに見えるかな

と考えてもらいました。

 

 

大人も子どもも

頭を横にしたり 体ごと ぐりっと曲げてみたりして

想像力をフル活動!

 

「あ!たぶんここが 口でね、ここが足かな」

「こっちが頭じゃない?」

 

このクイズには

「こんな感じで見える人が多いよ」

という答えはあるけれど、

この問題の正解は 一つではありません。

自由に想像する楽しさを感じるのが目的です。

 

なかでも 黒いところじゃなくて 白い部分に注目したら

女の人に見える

というのは みんなが「あっ!」とビックリ。

 

いろんな見方があることを 体験してもらいました。

 

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さてつぎに

 

月は どれくらいの大きさ?

 

と 問いかけてみました。

 

すると 多くの親子が

「地球をおなじくらい」

と感じていることがわかりました。

 

月のはば(直径)は 地球の4分の1くらい

とお話しすると

「えーーーー」

と声があがりました。

 

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そのあとは はじめての工作タイムです。

 

材料を渡して シールを貼って テープを貼って・・・

ここまでは ふつうの工作です。

 

工作がおわって

「これは コマです」

と説明したけれど 完成したのは

とうてい コマには見えない形をしています!

 

「どうやったら 回るコマかなあ???」

 

またまた 大人も子どもも 頭をひねって 

今度は 手も動かして うまくコマになるように挑戦です。

 

 

ある子が うまく回すと

他の子も 負けじと 回します。

いつの間にか 大人も夢中になって回します。

 

そのうち こんな工夫をしたら ”もっとオモシロイ”

と やってみたら

それを さらに

”こんなかんじは どう?”

とアイディアが出てきます。

 

いつの間にか ハテナのお部屋は わあわあと大盛り上がり。

楽しい楽しい ハテナと工夫の時間になっていました。

 

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この日は まだまだ続きます。

今度は 小型の天体望遠鏡を ひとり一台もって

部屋の後ろに移動します。

 

前方の スクリーンには

銀河や 月の 小さな写真と 文字が

いくつも出ています。

天体望遠鏡をのぞきこんで それらが見えるかな?

とチャレンジしたのです。

 

文字はクイズになっています。

がんばって 読めるとクイズにも挑戦できるので

みんな 必死になって望遠鏡をのぞいていました。

 

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この日のおしまいには

「よく見ること」

がとても大切だということ、

でも その次に

「よく考えること」

も とても大事だよ、ということを確認しました。

 

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ところで 1回目も2回目も、帰る前に

天体シールを選んで 持って帰ってもらいました。

 

天体シールは

ハテナ大学の 構想段階から かかわってくれている

U さんが作ってくれました。

どのシールも綺麗でかっこよくて

子どもたちは 何種類もある天体シールから

好きなものを 真剣に選んでいました。

 

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ハテナ大学の2回目は

「想像(イメージ)して」

「自分で手を動かし」

「工夫をすぐに試す」

ということを 意識した 楽しい時間でした。

 

1か月後の 最終回にまた会いましょうと約束して

この日のハテナ大学は おしまいとなりました。