「星」ってなんだろう

 
都会の夜空では、星がずいぶん少なくなってしまいました。

宇宙のお話しやプラネタリウムでは、子供たちに
「なんでかなあ?」
と問いかけます。

現代の子供たちは情報通です。
夜空に星が少ない理由も
「満天の星空」も「天の川」も知っています。

ただ、街で生まれ街で育った子供たちは
本物の「満天の星空」や「天の川」を見たことがない子がほとんどです。
見たことがある子も、夏休みに山や海にいくのと同じで、
ちょっとスペシャルな体験です。

都会の夜空に星が少ないのは
暮らす人の数だけ街の明かりがあるからです。

家の電気や街灯、お店の看板の明かり。

おかげで、私たちは夜でも活動をすることができます。

でも、ちょっと明るく照らしすぎて
はるか遠くからやってくる星の淡い光までも
人工の光にうもれてしまっているのです。

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さて、そもそも「星」ってなんでしょうか。
天文学では大きく二種類にわけることができます。

夜空のキラキラのうち、
太陽のように自分でかがやく天体を「恒星(こうせい)」といいます。
いっぽう、私たちが暮らしている地球のように
恒星のまわりをまわる天体を「惑星(わくせい)」といいます。
 

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太陽系には
まんなかに大きくて重たい太陽があって
そのまわりを
8個の惑星がくるくるとまわっています。

水、金、地、火、木、土、天、海。

(「冥」の冥王星は、惑星ではなくて「準惑星(じゅんわくせい)」
というグループに入るようになっています)

私たちの地球は、太陽に3番目に近いところをまわっている「第三惑星」です。
太陽から1億5千万キロメートルのところです。

 
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ところで、「惑星は太陽系以外にもある」
ということがわかったのは
わりと最近のことです。

「系外惑星(けいがいわくせい)」といいます。

それまで人間は、

太陽系は宇宙でスペシャルな場所かも。

なんて思っていたのですが
どうやら全然そうではなかったようです。
 

系外惑星は現在4000個ほど発見されています。

遠い宇宙に浮かぶ惑星は

どんな姿なんでしょう。

生き物はいるのでしょうか。

 
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太陽のような星(恒星)には寿命があります。
生まれて輝いて、さいごは宇宙に還っていく日がやってくるのです。

惑星の運命も、恒星の運命とともにあります。
もちろん、地球も例外ではありません。

どんなに地球文明が栄えても、

地球最後の日は、かならずやってきます。

 

星の一生、太陽系、系外惑星、地球外生命体・・・。

このあたりはまた別の記事でお話ししましょう。

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ところで、街中でもぽつぽつと明るい星はさがせます。
 
コンクリートのすきまから草花が力強く顔を出すように
街のくらしの中にも ちゃんと自然があります。

呼吸・食事・排泄を通して、世界と相互作用しながら
あなたは今日も生きているのですね。

そんな身近な「あたりまえ」に気づけると
余裕のない日々のなかに
ほんのちょっと おだやかで
ちいさな幸せがやってきます。