宇宙と SDGs?地球にやさしく?あなたはどう思うかな

 

「宇宙と SDGs」?

 

宇宙の 神秘的で ロマンティックで 冒険的なイメージは

宇宙と対局(に思える)地球のいろんな問題とは

つながりにくいかもしれませんね。

 

宇宙と、世界共通の目標(SDGs:エスディージーズ・Sustainable Development Goals)

は、いったいどういう関係があるのでしょう?

最近よく耳にする

「地球にやさしく」

のフレーズと つながりがあるのでしょうか?

今日は 宇宙(天文学)とSDGsについてお話ししましょう。

 

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あいプラネットは 2018年のスタートから SDGs を強く意識した活動をしてきました。

というのも

「宇宙を知る」は「究極のフカン術」と考えているからです。

 

実際、国際天文学連合(IAU)という天文学者の組織は

天文学が SDGsの目標のうち少なくとも半分は貢献できる

としています(クリックするとIAUのpdfファイルが開きます)。

 

たとえば、天文学という人類の知の最先端を

より多くの人に知ってもらう活動は、

SDGs の4番

「質の高い教育をみんなに」

に貢献するでしょう。

 

また、難民キャンプでの宇宙の講座や 病院がプラネタリウムといった

少数グループに対する活動は

10番の

「人や国の不平等をなくそう」

に貢献します。

 

13番から15番の

「気候変動に具体的な対策を」や

「海・陸の豊かさを守ろう」

には、私たち人間が暮らす惑星地球、という視点が必要で

「地球にやさしく」という

フレーズにもつながるでしょう。

 

 

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SDGsを語る時に この番号は大切なのですが

そもそも

「宇宙からの視点」

は、あなた自身や 地球の未来を考えるときに

とても強力なツール(道具)になります。

 

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私たちは、目の前のことで精一杯です。

それは仕方のないことだし、人はそれで良い、とも思います。

 

けれども、見えている世界が狭くなると

日常に苦しくなったり

社会が行き詰まったりするものです。

 

そういう時に

自分(たち)自身の存在を 宇宙の視点でとらえ直してみると

視野が一気に広がって

心を すこしおだやかに、

おごり高ぶる姿勢を 謙虚にすることができます。

 

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あなたが 今そこに「居る」ということは

138億年の時の流れを経て

”数えきれないできごとの末に ようやく存在し得た”

という事実です。

 

今、ここに命ある自分。隣人。

地球上のすべての人、動物、植物、

山、谷、川、空気、水・・・

 

地上の命が尽き、山や川や海が形を変えた その先も

宇宙の時は 延々と流れていきます。

 

つまり 時間と空間の 究極に出会うことは

”一瞬のきらめきとして ここに「居る」不思議”

に出会うことでもあります。

私たちが抱える さまざまな課題への解決は

まずこの視点と姿勢からスタートする必要があるように思います。

 

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ところで あなたの脳裏に

真っ暗闇の宇宙空間で

 

ぽつん

 

と浮かぶ 水の惑星が見えたとき

「地球にやさしく」

のフレーズは

もしかしたら ちょっと違和感があるかもしれません。

 

私たちは

”宇宙に浮かぶ大地に ここ最近お世話になってるヒトという生物種”

です。

そんな自分たちの立ち位置も 忘れないでいたいものだなあ、と思います。

 

あなたは どう思いますか?

 

※国際連合広報センター 2030アジェンダ
※外務省 SDGsとは?

 
※2021/11/24 本文一部を修正