『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』が今年も学びの場へ

『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』(草思社)は、

2022年の単行本初版発行以来、複数の中学校入試で

国語の読解問題として活用されています。

 

 

そして、今年も関東にある2校の私立中学校入試

で採用されたとの連絡をいただきました。

 

今回使用されたのは

「星と人の往還」と

「縦方向への旅」

の2つの章です。

 

 

前者は、詩人まど・みちおさんの詩と、

この本を執筆するにあたり、ずっと併走してくださった

富田先生(和歌山大学)の言葉を軸に

星(恒星)の生と死

宇宙の中の物質循環

といった現代天文学の知見と

私たち一人ひとりの存在のつながりを知るため

時間軸で俯瞰した文章です。

 

この章タイトルに「往還」という格を感じる言葉を

提案してくれたのは富田先生です。

 

 

 

後者は、今まさに突入している宇宙開発時代を

こちらも少し長い時間スパンで俯瞰したエッセイです。

「デュアルユース」に触れた、

著者として伝えたい思いの強い内容でした。

 

 

この章の冒頭で

「もし、あなたが月旅行に行くとしたら」

という問いを投げています。

 

 

この章の執筆時、私(あいプラネット代表)は一匹のハムスターをお世話していました。

かなりの高齢で、まだ元気ではあったけれど

少しずつ弱っていく様子は切なくもあり

ともにこの惑星で暮らす時間が

それほど長くないこともわかっていました。

いっぽうで、目が見えず、ヨタヨタとしか歩けない彼が

一生懸命、エサを食べる姿に

生命の力強さを感じる日々でもありました。

 

 

私にとって、家族との時間もかけがえのないものです。

けれども、それも、ハムスターよりは長いけれど、永遠では、ない。

ともに命の時間を過ごすあいだに

もしも月に行けたなら、そこからこんな風景を一緒に眺めてみたい―。

そんな自由な想像を膨らませたのです。

 

 

とはいえ、やはり、いつも念頭にあるのは

宇宙開発、科学・技術の発展を喜ぶ気持ちと同時に

それらを上手に使っていく方法についてです。

 

たとえば、ハサミを正しく使うにも最低限の作法があります。

親は赤ちゃんに一人でハサミを持たせることはしませんし、

赤ちゃんは、成長の過程で、使い方の作法を学んでいくものです。

 

同じように、高度な科学や技術をより良く使うためにも、

使う側の私たち一人ひとりが作法を知っておく必要があります。

正しい情報をもとに、それをどう使うと良いかを考え、

そして判断して決めるステップがあるからです。

 

 

実際、より良い日常(未来・社会・世界)を手にするためにも

私たち人間には、必要な準備がまだたくさんありそうです。

 

 

 

さて、宇宙の基礎知識と、宇宙からの視点を

日常の言葉に落としこんで綴ったこれらの文章が

教育現場で子どもたちに届き続けていることは

大きな励みでもあります。

 

あいプラネットとして

引き続き、出会う皆さん一人ひとりに

宇宙を知ること、宇宙から俯瞰する視点の大切さについて

考えてもらえるような活動を継続していこうと、新たな決意をしています。