まあるいお月さま、かじられたお月さま(満ち欠けと月食)
>>出張プラネタリウム・宇宙の話
*この記事は2024年に公開した記事です。
新月を過ぎると、
月は次の満月に向けて少しずつ太りはじめます。
月が毎日姿をかえていくのは知っていても
どうして丸くなったり細くなったりしているのか
考えたことはあるでしょうか。
「月の満ち欠けがどうして起きるか知ってる?」
宇宙のお話しや出張プラネタリウムでお会いする大人にたずねると
けっこう多くの人が
「あれぇ、なんでだっけ?」
と照れ笑い。子どもたちの中にも、
「月は まあるいのと細いのと いくつもある」
と思っている子がいるようです。
だいじょうぶですよ。もし、
「そんなの常識」
なんて空気があっても気にしないことです。
だいじなのは、「あれ?」と思うこと。
「あれ?」と思ったときに、しらべてみること。
* * * * *
月が、1か月のうちにまるくなったりほそくなったりをくり返すのは
太陽と、地球(私たち)と、月
の並び(位置関係)が毎日ちょっとずつかわるからです。
ちょっとイメージしてみましょう。
太陽も、地球も、月も
宇宙に浮かんでいます。
太陽の光は、1億5千万キロメートルはなれた地球や月に当たっています。
でも、光が当たるのは、太陽の方をむいている半分だけです。
これが昼です。
太陽と反対側の半分には光があたりませんから、夜です。
さて、暗い宇宙空間で
地球は私たちを乗せたまま太陽のまわりを1年かけてまわり
その地球のまわりを、月が1か月かけてまわります。
ある日

の並びになったとしましょう(※)。
このとき、地球からは、月の昼側全体が見えます。
これが「満月」です。
一週間ほどして、

という並びになった日には、
月の昼側と夜側が、半分ずつくらい見えます。
これが「半月」の並びです。
さらに一週間ほどして、

の並びになった日は
地球の昼側に月がありますね。
地球からは月の夜側しか見えない、とも言えます。
「新月」の日はこの並びになっています。
地球から見ると・・・
この夜側の月が太陽と一緒に昼間にのぼっていて、
まぶしくて月を見ることはできません。
もちろん、この日の夜は
地球の夜側には月がないので、夜空に月を見つけることもできません。
つまり、1か月サイクルの月の満ち欠けは
宇宙空間での3つの天体の位置関係が毎日かわることで起きています。
いっぽう、ときどき起こる
「月食(げっしょく」
は、月に地球の「かげ」がかかることで起きます。
今年5月には「皆既月食(かいきげっしょく)」が起きて
ちょっと話題になりました。
月食は、満月の並び(※)のときの、スペシャルケースです。
宇宙空間では豆粒のように小さな太陽と地球と月が、
巨大な3Dの宇宙空間で
うまいこと
ぴしーーーーっ
と「一直線に並んだ時にだけ」
地球の影が月にかかって、月が欠けたように見える、
それが月食という現象です。
(毎日、月の形がかわっていく満ち欠けは、地球の影とは無関係です)
さて、今夜の月はどんな形でしょう?
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*『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』*
2024/06 一部修正
2025/12 一部修正(2024年の情報を削除)



