天の川ってなんだろう?
天空にかかる 淡い光の帯 「天の川」。
街で育った子供たちの多くは
ほんものを見たことがない、と答えます。
私がはじめて 天の川をそれと意識したのも
実は わりと成長してからでした。
学生時代 北海道へむかうフェリーから見上げたまっくらな空に
白くて淡い天の川をみつけました。
想像していたより 白くて淡くて
まるで動かない雲のように目に映りました。
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ニュージーランド滞在中に(別記事でお話しています)
毎晩 見ていた天の川は
日本で見たのとは だいぶ違っていました。
天の川には 中央付近に
「ボコ」っと 大きくふくらんでいる部分があるのですが
南半球からは その「ボコ」っとした全体が見えます。
どら焼きのようなイメージでしょうか。
白っぽい光は星っぽいということも わかりました。
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天の川は 私たちがいる「銀河」の姿です。
「銀河」というのは
太陽みたいに自分でかがやく星(恒星・こうせい)が
1000億、2000億と集まった星の集団です。
私たちは 「銀河系(天の川銀河)」と名づけた
渦巻状の銀河の中にいます。
「銀河系」の大きさは 直径 10万光年。
光の速さでも 10万年 かかる広さです。
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銀河系は 周囲の円盤の部分と
中心の「ボコ」っとなった部分
それに目には見えませんが
それらを球状にとりかこむ部分(ハローといいます)があります。
私たちは、太陽系ごと
銀河の中心から3万光年ほどはなれた 円盤のところにいて
銀河系内を2億年以上かけて
回転していると考えられています
(いま私たちは 2億年前の恐竜たちが生きていたのと
同じ付近を通過中 かもしれません)。
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夜空の星のほとんどは
私たちに とても近い星たちです
(といっても何十光年、百光年とかですけれどね)。
そういた星の うんと奥には
目には見えないけれど
同じ銀河にいる 無数の星たち(恒星だけでなく惑星も)がいます。
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銀河系を どら焼きにたとえると
地球は まわりの皮の部分にいます。
そこから銀河系中心の方向は
餡(あん)、つまり星がたくさんつまっている方向です。
餡(銀河の星) ひとつひとつはもう分離できなくて
私たちには 淡く白い光のあつまり として見えます。
これが 「天の川」。
天の川は 銀河系を内側から見た姿です。