宇宙と SDGs?地球にやさしく?あなたはどう思うかな
「宇宙と SDGs」?
宇宙の 神秘的で ロマンティックで 冒険的なイメージは
宇宙と対局(に思える)地球のいろんな問題とは
つながりにくいかもしれませんね。
宇宙と、世界共通の目標(SDGs:エスディージーズ・Sustainable Development Goals)
は、いったいどういう関係があるのでしょう?
最近よく耳にする
「地球にやさしく」
のフレーズと つながりがあるのでしょうか?
今日は 宇宙(天文学)とSDGsについてお話ししましょう。
* * * * *
あいプラネットは 2018年のスタートから SDGs を強く意識した活動をしてきました。
というのも
「宇宙を知る」は「究極のフカン術」と考えているからです。
実際、国際天文学連合(IAU)という天文学者の組織は
天文学が SDGsの目標のうち少なくとも半分は貢献できる
としています(クリックするとIAUのpdfファイルが開きます)。
たとえば、天文学という人類の知の最先端を
より多くの人に知ってもらう活動は、
SDGs の4番
「質の高い教育をみんなに」
に貢献するでしょう。
また、難民キャンプでの宇宙の講座や 病院がプラネタリウムといった
少数グループに対する活動は
10番の
「人や国の不平等をなくそう」
に貢献します。
13番から15番の
「気候変動に具体的な対策を」や
「海・陸の豊かさを守ろう」
には、私たち人間が暮らす惑星地球、という視点が必要で
「地球にやさしく」という
フレーズにもつながるでしょう。
* * * * *
SDGsを語る時に この番号は大切なのですが
そもそも
「宇宙からの視点」
は、あなた自身や 地球の未来を考えるときに
とても強力なツール(道具)になります。
* * * * *
私たちは、目の前のことで精一杯です。
それは仕方のないことだし、人はそれで良い、とも思います。
けれども、見えている世界が狭くなると
日常に苦しくなったり
社会が行き詰まったりするものです。
そういう時に
自分(たち)自身の存在を 宇宙の視点でとらえ直してみると
視野が一気に広がって
心を すこしおだやかに、
おごり高ぶる姿勢を 謙虚にすることができます。
* * * * *
あなたが 今そこに「居る」ということは
138億年の時の流れを経て
”数えきれないできごとの末に ようやく存在し得た”
という事実です。
今、ここに命ある自分。隣人。
地球上のすべての人、動物、植物、
山、谷、川、空気、水・・・
地上の命が尽き、山や川や海が形を変えた その先も
宇宙の時は 延々と流れていきます。
つまり 時間と空間の 究極に出会うことは
”一瞬のきらめきとして ここに「居る」不思議”
に出会うことでもあります。
私たちが抱える さまざまな課題への解決は
まずこの視点と姿勢からスタートする必要があるように思います。
* * * * *
ところで あなたの脳裏に
真っ暗闇の宇宙空間で
ぽつん
と浮かぶ 水の惑星が見えたとき
「地球にやさしく」
のフレーズは
もしかしたら ちょっと違和感があるかもしれません。
私たちは
”宇宙に浮かぶ大地に ここ最近お世話になってるヒトという生物種”
です。
そんな自分たちの立ち位置も 忘れないでいたいものだなあ、と思います。
あなたは どう思いますか?
※国際連合広報センター 2030アジェンダ
※外務省 SDGsとは?
※2021/11/24 本文一部を修正